俺はDOROと江ノ島の海岸を歩いていた【DORO文学】

No.1317989122
俺はDOROと江ノ島の海岸を歩いていた
俺とDOROは波が洗う砂浜を練り歩き、漂着していた物を見ながら足跡を残す
このDOROは片瀬江ノ島駅に降りたら居たヤツで俺は勝手にDOROの後ろをついてきたのだ
台風が去り、暴風の残り香がある海岸はあらゆる物が流れ着いていた
ゴミ、流木、冷たくなったDORO、異国の楽器…
一切合切を台風は洗い流し、また海岸にあらゆる物をもたらした
太々しい顔でたぷんたぷんと肥えた体を揺らしながらDOROは地面近くに鼻を鳴らしながら何かを拾い上げた
「オレンジか…どこから流れ着いたんだろうか？」

No.1317989275
DOROは二本足で立ち上がり漂着したオレンジを前足で頭より高く掲げながら胸を張り誇った
俺には傷んだようなオレンジも、このDOROにとっては掛け替えのないものなのかもしれない。
刹那、DOROが視界から消えた　　
いや攫われたのだ…鳶に
江ノ島はいまや鳶の楽園であり観光客には食べ物を奪われないよう注意喚起までされている
某アニメでも主人公が叩きのめされていたのは知るところだろう
「アー！アー！」
なんとも言い難い悲鳴を上げながらDOROは空に向けて死の上昇を続けている
鳶の両爪はDOROの頭と体に深々と食い込み、血こそ出てないがDOROの太々しい顔も苦痛に歪んでいるのか？
まあ、涙を太々しく流してるしな…

No.1317989657
しかして、鳶は力強く鋭い嘴でDOROを毟り取るように啄んだ
DOROの毛？が乱暴に毟り虚空に舞う
その後、空高くにて捨てた
食うには旨くも無いのだろう
鳶は気に入らない獲物は人の手の届かない所に捨てるらしく、まさにDOROは神奈川沖浪裏に空から放り出され、海面に激突した
「DORO！？待っていろよ…！」
俺は居てもたっても居られず、まだ薄く荒れ狂う海に躍り出る…
飼っている訳じゃないDOROのために…脚を一歩…二歩…ついに脚は底に着かなくなり荒波に揉まれながら沖に進み出る
だが激痛が走った…ろくに準備運動しないのが祟り、さらに毒DOROクラゲの触手が足に絡んでいたのだ。
海は忖度しない。愚かな犠牲者を波で洗い、浜に返すだけだ。

No.1317990016
海面から必死に顔を出そうとする俺はちょうど通りかかった漁船がDOROを拾い上げて船に乗せるのを見た
「良かった…！DORO…なんとかな」
毒DOROクラゲの触手に絡め取られ俺は没した
DOROは救助してくれた漁師に一瞥もくれず波止場から江ノ電に乗り家に帰った。
DOROはスーパーでオレンジを買って家に帰り、テラスから湘南の海を眺めながらオレンジを齧る。
早く駅から旅立った大切な人がDOROを迎えに来るのを想いながら。
海岸にはDOROの落とした傷んだオレンジと自然の洗礼に洗われた男が無慈悲に打ち寄せられていた。

No.1317990325

No.1317991157
>毒DOROクラゲ
なにこれ

No.1317991784
おそらく、亜種

No.1317990478
なに！？なんなの！？

No.1317990958
なんで知らん人はいつも殺されるんだよ

No.1317991291
自然界では結構弱いヒエラルキーなんだな…

No.1317991820
DORO虐かと思ったら俺か私が死ぬの好き

No.1317992889
俺死ぬもDOROのその後想像して悲しくなる心の弱さなのでもう少しこう加減というかですね…

No.1317993766
DOROが思うのはオレンジを渡しそびれて見送った大切な人だけだから…

No.1317994397
その日は涙を流して（例の顔）次の日には綺麗さっぱり忘れてるぐらいだと思う

No.1317998967
DOROは弱くない　DOROを信じて！

No.1317993173
doro は俺のことを嫌いではないが特別好きでもない

No.1318005428
DOROから見たらただの近くに居た人という距離感がいいのです

No.1317993963
DOROは大切な人を待っていた
江ノ島での出来事を経て空に気をつけながらふてぶてしく、白い四足歩行ボディで神奈川の街をタプタプと肉を揺らしながら歩いていた。
腹肉の隙間に挟んだ大切な人の写真が唯一の支えだ。
だが、彼女の行動が思わぬ事態を招くことになる。

No.1317994547
江ノ島から鎌倉方面へ向かう途中、DOROは空腹を満たすため、観光客が落としたオレンジを拾い食べていた。
ところが、その様子が「不審な行動」として神奈川県警の目に留まり、パトカーが到着してDOROはあっという間に取り囲まれた。
なんともいえないDOROの鳴き声が響く中、警官たちはDOROを捕まえ鎌倉警察署へ連行した。

No.1317995237
尋問室に連れ込まれたDOROは小さな椅子に座らされ紫の目で警官を見つめた。
警官の一人が「最近この辺で目撃されてる野良DOROだろ？何をしてるんだ？何か知ってるんだろう？」と質問。
DOROは喋らない、ただ別に…という表情でとりあえず両手を空高く掲げ胸を張り二本足で立った、時折紫の目でオレンジを探すように辺りを見回した。
警官たちは困惑しながらも、彼女の行動から犯罪に関与している可能性を疑った。

No.1317996062
DOROの腹肉の隙間から大切な人の写真が見つかり、警官が「これは誰だ？何か関係があるのか？」と強く出た。
人間ではないのでいくらでも強く出れるDOROは反応せず、ただ別に…とふてぶてしく写真をじっと見つめた。
結局、犯罪の証拠は見つからず、DOROは「保護」という名目で一晩留置された。
翌朝、2025年5月30日、突如として男が署に押し入り混乱が起きた

No.1317997669
「DORO！今すぐ助けるからな！」
轟音、鼓を叩くような撃音
男は無実のDOROを助けに来たのだ
頼まれもしないのに
男は四方八方から撃ち抜かれ、血の海に沈んだが勝手に満足して魂は現世を抜けた

DOROはぬめっと騒乱の署から出て近くのコンビニでオレンジを買い、鎌倉の街を後にした。
紫の目に疲れが滲むが、大切な人を待ち続ける決意は揺るがない。
警察署での一夜は、DOROにとって新たな試練だったが、彼女の心はまだ旅の先に希望を見てオレンジを皮ごとかぶりついた。
神奈川県警の署は崩壊した。県警は混乱に陥り、市民からは「また神奈川県警の失態か」と批判が殺到した。

No.1317994765
神奈川県警がそんな迅速に動くわけがねえだろ！

No.1317995344
人間ならな
だがDOROならどうだろうか

No.1317999138
神奈川はもうお終いだ…

No.1318002969
なんでDOROの怪文書が増えてんだよ

引用元: 【https://www.2chan.net/】

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