No.1320113604
夏の午後、15時。エアコンの風は届いてるはずなのに、部屋の中はぬるい。
「……あっつい」
扇風機の前でひっくり返ったまま、天井を睨む。
汗はだらだら。気力はゼロ。
せめてアイスでも食べないと生きていけない気がして、ようやく立ち上がった。
いざTシャツのまま、財布を掴んでコンビニへ。
――そして、玄関を開けた瞬間。
いた。
DORO。
No.1320113846
白く、もちもちと、ふてぶてしく。
こちらを無言で見上げている。
ピンクの髪が夏の風にふわりと揺れている。「……お前、まさか」
DOROは返事などしない。
だが一歩も動かず、そこにいる。
その存在がもう無言の圧と化していた。
こうなると、仕方ない。
コンビニまでの道のり、DOROは隣を黙って歩く。
暑さにもちもちがほんのりテカっていたけど、気にする様子はない。
相変わらず堂々としている。
No.1320114160
店に着き、アイスの冷凍ケースを開ける。
俺は100円のチョコミントに手を伸ばした――そのとき。
ぽん。
隣から、もちもちの前足が伸びる。
DOROが指し示していたのは――500円のカップアイス。
金箔付きのやつ。しかも濃厚抹茶。
いや、それは高いと抗議する。
DOROは、動かない。
No.1320114610
その紫の瞳には、恐ろしいまでの圧と、ある種懇願すら感じさせる気配がにじんでいた。
もう少し安いのにしないかと問うも、動かない。
目すら逸らさない。
完全に、ふてぶてしい沈黙の説得。
俺は観念して、財布から500円玉を取り出した。レジに並び、2つのアイスを買う。
俺のはチョコミント、DOROのは金箔抹茶。
No.1320114953
店を出て、ベンチに座る。
DOROは当然のように隣に座り、カップアイスのフタを開ける。
スプーンも、どこからか(持ってた)取り出す。そして、無言のまま、一口。
……もちもちが、微かに瞬きをした。
まさかとは思うが――満足げ、だった。
高いアイスはうまいか?と問う。
返事はない。
けれど、もう一口、ぺろりと食べた。
No.1320115463
俺は自分のチョコミントを食べながら、DOROの方をちらちら見た。
もちもちしたボディと、濃厚抹茶。
似合ってるようで、なんか悔しい。
今度はおまえがおごれよな、と声をかける。
DOROは、聞いてるのか聞いてないのか。
でも――スプーンがちょっとだけ止まった気がした。
それだけで、なんとなく満足だった。
遠く雨の匂いを感じる、6月の暑い日の事だった。
No.1320117214
500円の買ってやるのはだいぶいいやつ
No.1320118386
500円は大分ふてぶてしいな
No.1320121093
他所でもこうして飯をもらってるんだな
そして太る
No.1320121255
今日3件目の貰いアイス
No.1320122156
なるほど
だからもうスプーンを持っていたのか…
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DOROにめっちゃ甘くない?
No.1320125675
アイスだけに
No.1320124647
こんなにカワイイんだぞそりゃ甘くなる
No.1320124816
見た目がふざけた生き物?だから好き
No.1320125361
もちもち柔らかいものに厳しい態度取るのは難しいからな…
No.1320126011
たぬきとかもそうだけどもちもちしたシュールな生物って可愛いな…
No.1320129903
DOROも犬みたいに暑い時期は輻射熱で辛そうだよな
No.1320132053
だからこうして方方でアイスをねだる
No.1320132482
ニャーンって言ってる
No.1320134561 夏は生暖かく 冬はひんやりしてる
引用元: 【https://www.2chan.net/】

管理人
ハーゲンダッツより高い…
コメント
お嬢様育ちだからね、高級嗜好だしスプーンも用意してる
そのうち日傘まで要求しそうだ
俺もDOROとデートしたい
DORODOROパラダイス
ドロシー様とDORODOROデート
あっDOROが産まれたよドロシー様あはは